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【 新しいアイディア03 】

■ J design column vol.20 ■

● マーケティング

値段が高い製品を購入する人々で環境に関心を持ってくれる人々とはどういった人々なのだろうか・・・。20代から40代前半の富裕層がメインターゲットになるだろうか。それくらいの人々でインターネットに違和感なく接している方が対象になるだろう。価格帯が決まればそこから原価を決めて、その原価内で仕入れられる最高の素材を用意し、料理すればよい。例えばTシャツだとディスカウントショップ等で売っている一番安いものならば3枚980円程度で購入できる。逆に高級なTシャツだとブランド物で一枚2万円くらいするものが東京にあふれている。一枚2万円というととてつもない価格だが最初からファッション誌に掲載して販売することを考慮して製作してるブランドではそのくらいで販売してもおかしくない。最初から広告宣伝費を値段の中に織り込んで計算しているからだ。ちなみに有名な雑誌の一番目立つところにCMを掲載すると一誌につき40万円から250万円くらいの金額がかかる。Tシャツひとつとっても値段に大きく差があるがどこで差別化しているのだろう。

高い製品 → 材料がよい。作りがきちんとしている。デザインが素晴らしい。限定生産。高級なブランドイメージ。他では手に入らない。他では真似できない技術を使用している。

安い製品 → 材料のコストに制限がある。価格を安く抑える為にデザインは無視。大量生産。常にコストを削れる部分を探す。

違いはこれくらいだろうか・・・。富裕層の方々が物を購入する際の気持ちを考えると妥協している製品に対して購入意欲がわくことはないだろう。車で考えるとBMWという日本車の倍以上の値段の車を購入するにはそれなりの理由がある。カバンで考えるとエルメスを選ぶ女性にはそれなりの理由がある。それら理由を解明すること。そこから富裕層の方々を納得させる良質なブランドを作る作業がスタートする。

高くていいものを作ろうとした場合は材料探しをこのようにする。

「一番クオリティの高い材料を下さい。」

コストを削りたい場合はこうなる。

「一番安い材料はなんですか?」

富裕層の方々が選ぶのは一番いい材料だ。モノ作りは様々な業者と取引の契約をする。その最初の契約の時に私は必ずこう聞く。

「御社の用意できる最高の自信作はどれですか?」

このやり方で最高のボディをそろえていく。ちなみに一番クオリティが高いものが一番値段が高いとは限らない。私が今まで取引の契約を交わしたのは3社(現在さらに取引をしようと考えている新しい業者が1社)。その中でも最高の物を使用することにする。こういった方式を小さな規模の会社が行うことは珍しがられる。やはり多くの会社はコストを考えて仕入れをするのだそうだ。その180度逆の方法を取るのが私の方法だ。ボディの質を確かめたらいくつかチェックすることがある。

●そのボディは安定していつでも仕入れできるか?
使用する材料が仕入れられなくなったら製品販売を継続することができなくなる。

●サイズは豊富にあるか?
できればサイズは豊富にあるほうがよい。ターゲットになりそうな年齢層を考えるとSからXLまであれば理想的だ。

【皆さんの意見があれば是非トラックバックして考えていただけたら幸いです。協力したいという業者の方がいらっしゃいましたらご一報くださいませ】
by powertools | 2005-12-25 19:39 | design column


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