カテゴリ:football column( 85 )

JFC 【 本番開幕 】

■ JFC column Vol.05 ■ (2004年3月1日)

アテネオリンピックアジア最終予選 U-23   ■ 日本 vs バーレーン(ホーム) 

  アテネオリンピックの最終予選(23歳以下)、日本 vs バーレーンがアブダビのアルジャジーラスタジアムで行なわれた。3月1日(vsバーレーン)、3月3日(vsレバノン)、3月5日(vs UAE)という強行日程の最終予選、日本はB組。本番開幕だ。

~~ 【先発メンバー】 ~~
FW : 田中(達也) 平山
MF : 森崎 今野 松井 鈴木 徳永
DF : 菊地 闘莉王 那須
GK:林 ● 監督:山本

相手のバーレーン王国はアラブ人が住む国で国土面積は奄美大島くらいの小さな国。この試合は彼らにとってホームとも言える試合なので死に物狂いで勝ちに来ることが考えられる。 最初の20分が決め手となると日本も考えており、攻撃的な布陣を用意。そしてカウンターケアが大切だ。またなりふりかまわないずるがしこい戦術に冷静さを保つことも重要。中東のチームは点を取られると崩れる傾向がある。先制点をどちらの国が奪うか、が焦点だ。

前半、キックオフ。攻め立てる日本に対し、しょっぱなからファールまがいのプレー続出のバーレーン。レフリーもファールを取らないのでフェアプレーに徹する日本は割に合わないこともあるだろう。またグラウンドが少し、スリッピーでうまくボールがさばけない日本。速いパス回しをしたいところだが、バーレーンの選手も足が速い!速い!出したパスをうまくカットして前線にロングボールを送る戦術のバーレーン。日本の攻撃は相手ディフェンスが6人以上いることが多く、平山には常に二人のマーク。松井のドリブルも突破できず、うまく機能しない。序盤いくつかガチンコでぶつかり合う場面があったが今野と那須は岩石並みのデフェンスを見せ、バーレーンの選手は痛がり、芝の上に倒れる。が、なにぶん前線にボールが渡らない。開始10分森崎のクロスが平山のヘッドにピタリと合うが、惜しくもGKまん前。高さでは負けないが個人技でゴール前のデフェンスを崩せないとゴールは厳しい。松井のループパスもでたが田中にわずかにずれた。松井は気を吐き、豪快なシュートをふっとばすもGK好セーブに阻まれる。最近の松井はアグレッシブ度が上がってきている。グラウンドで恐ろしく怖い顔で叫ぶ姿がうつるとマイペースな松井が成長しているなぁ・・・と感じることができる。

スコアは0-0のまま折り返す。

後半、DF石川を入れ、さらにFW高松を投入し、攻撃力を高めたが切り崩すことができなかった。日本のGK林はバーレーンの一発カウンターからのピンチを何度となく救った。守りは安心なら、あとは攻撃力だ。平山、松井、山瀬、田中、森崎、頑張れ!結果を先に言うとこの試合は引き分けに終わった。アウェー、暑さ、初戦という緊張、慣れない芝、イージーなパスミスの修正、引いて守る相手に対する戦術の考慮、マークのはずし方、どこにスペースを作り誰を走りこませるのか等が次の試合に向けての改良点であろう。冷静に闘えば勝ち抜ける予選だと信じている。

【 B組 順位表 】
勝点 3 : UAE 
勝点 1 : バーレーン 
勝点 1 : 日本 
勝点 0 : レバノン 
[PR]
by powertools | 2004-03-13 17:47 | football column

JFC 【 本番前の仕上がりの良さ 】

■ JFC column Vol.04 ■ (2004年2月21日)

キリンチャレンジカップ親善試合 U-23   ■ 日本(ホーム) vs 韓国 

  23歳以下国別代表、日本vs韓国のキリンチャレンジカップ親善試合が長居スタジアムで行なわれた。今回の親善試合がアテネ五輪アジア最終予選本番前の仕上げとなる。目新しい動きとしてFW大久保がメンバーからはずれ、FW平山、DF闘莉王が選出された。FWは田中&平山のコンビで試すという山本監督のアイディアだ。U-23は先発メンバー以外にも松井、坂田、石川など役者が多い。皆、徹底的に若い頃からいい環境を維持し、Jリーグで活躍したり、外国とも戦い経験を積んでいる。

~~ 【先発メンバー】 ~~
FW : 田中(達也) 平山
MF : 森崎 今野 鈴木 山瀬 徳永
DF : 茂庭 闘莉王 那須
GK:林 ● 監督:山本

相手の韓国は、アジアで日本と共に最強と言われ、選手の中にはA代表にすでに選ばれている者が多い。リトルマラドーナやらリトルカーンやら、よくわからんあだ名で呼ばれていると、報道されているがメディアは気にせず自分の持ち味を伸ばして欲しい。
キックオフから3バックで攻撃的な布陣の日本が韓国を攻め立てる。18歳で抜擢された高校生ストライカー平山は高さを武器に韓国のプレッシャーにまったく当たり負けしない。この平山を見るのは3回目だがポストプレーが旨い。

ロングボールからのポストプレーでうまくボールを見方に繋げる技術は最近の日本フル代表には見られないが、平山はU-23で芸術的にこなしている。田中(達也)はドリブルが速く、韓国の選手の間に隙間を見るや、バンっバンっシュートを放つ。いいじゃん♪。

韓国は調子が悪いのか、調整不足なのか迫力がない。日本のMFにあっさりボールを取られることが目立つ。前半序盤、長身の平山にボールを送る日本、韓国も情報を仕入れていたようで平山にはマンマークがつく・・・が、平山はトラップの技術があり、ロングパスやグラウンダーの自分へのパスを、相手から奪い取る。うまい。これはすでにU-23で通用する。合格である。平山には高さがあり、相手は怖いので早めにジャンプしてヘディングを試みる。その相手の動きを寸前に読み、ブロックし、柔らかく相手の死角にボールをトラップする個人的な技術が既に確立されつつあるのだ。これは長身で育ってきた環境がそうさせたのだろう。さらに警戒度の高まった敵のプレッシャーが増えると、あっさり空いたスペースに、基本に忠実なパスを繰り出せる。これは武器だ。

他に前半、目をみはる動きを見せていたのはMFの今野。彼は強い。強さとか気迫という単語はここ2ヶ月くらいの間、報道では闘莉王が独占しているが、実際のプレーを見て強いのは今野だ。ボールを奪い取る闘志を感じさせる。闘莉王は思い切りがいい。闘莉王のメンタルは若い頃から生活の中に戦いがあった感じがする。一般的な日本の生活環境の中で育つものではない。私は彼の育った環境を知らないが、日本人にはない感覚を持っている。サッカーというスポーツにうまくその感情が開花されている部分を山本監督は採用した。その闘莉王が前半ゴール前30Mでいきなりミドルシュートを放つっ!DFのミドルシュートは相手を戸惑わせる。長身の新人FWをケアしていると空いたスペースに出され、中盤には当たりにつよい役者がそろい、さらに一番後ろのセンターDFが叫びながらかけあがりシュート打つのだっ!(どーよw)。なにがなんだかわからないといった感じでいつもの精彩を欠いた韓国はうまく日本を攻めきれない。前回、前々回に見た韓国戦は圧倒的なパワーとスピードで日本を手玉に取り、その当時、韓国のFW崔成國が「日本には一人も目立った選手はいなかった」等のコメントを残している。が、この試合、終始速いパス回しを活かし日本のペースで前半を終えた。スコアは0-0のまま折り返す。

後半、DF茂庭OUTMF石川IN。それからレギュラーポジション争いを繰り広げるMF山瀬とMF松井を入れ替えて後半スタート。

入ったばかりの松井がいきなり相手のペナルティーエリアまでエグリ込み、華麗なボールキープからフリーの鈴木に絶妙の高速グラウンダーパス~~~っ~~~っ。通った!!受け手鈴木が振り向きざまに決定的なチャンスシュートを放つも枠を捉えられず。U-23で背番号10を背負う、次世代の日本のファンタジスタ登場にスタジアムは興奮する。出ていきなり見せまくる松井。韓国の選手たちの間にも松井の技術は知れ渡っている。テクニシャンで有名なのだ(笑)。その直後、彼のCKは見事に平山のヘッドに合う、韓国DF決死のクリア、スタジアムのアドレナリンがさらに溢れ出す(いーじゃん♪いーじゃん♪)アドレナリンの上昇スピードは速すぎるくらい、だが・・・まだ最高潮にたっし切る間もなくまた松井っ(展開速ぇーじゃんかっ)。速いパスカットから自分自身で動き回り相手のエリア内に突っ込むかと思わせたその瞬間、見慣れない動きをした。この絵は今までに4回しか見たことが無い。頻繁にでるプレイではない(キッパリ)。「・・・アレだ」。ドリブル突破を試みる松井の足が一瞬のタメを作った。すると松井の下半身が「こつん・・・」と音をたてる。DF3人の隙間を縫い、まったく予想できない方向にヒールキック。右足ヒールから、真左に位置する田中(達也)に渡り、自身もさらに走りこむっ。スピードにのったドリブルをしながらヒールパスができるプレイヤーは少ない。田中も驚きもせずに怒涛のスピードでゴールにシュートっーーーっ!バシィィィっ!!韓国GKかろうじてハジいたっ!がっ・・・・そこにまた松井(んっとかYO!)が~~~詰めたっ!!アーティスティックゴールっ!!(す・・・すげぇーーっ!!)。美しすぎる。韓国唖然。この瞬間、私が今後松井に注目していくことが決まってしまった。若いファンタジスタ最高。アートである。

1-0になった日本は更に攻撃を加算させ、理想的な時間に追加点を得る。石川からのクロスを平山がトラップ、コントロールが狂った・・・っところを、U-23先輩森崎が締めた。森崎もうまい。左足のアウトサイド、芯をミートしたボールを、ゴール右隅に突き刺す。完璧なシュートだった。森崎は代表でずっと一緒だった双子の兄和幸が、今回最終予選メンバーから外れている。

2-0になり韓国は、デザートに高速FW坂田を投入され、その後何もできなかった。完勝だ。

この試合は見て気分がいい試合だった。U-23日本代表、本番前の仕上がり具合は良さそうだ。フル代表もこのように全員が代表を優先して2週間でもみっちり合宿したらどこまで仕上がるんだろう。2006年のワールドカップで世界中の強豪国と日本が戦う姿を見るために是非実現させて欲しい。私の夢である。
[PR]
by powertools | 2004-03-13 17:45 | football column

JFC 【 気合が入る勝利スタート 】

■ JFC column Vol.03 ■ (2004年2月18日)

2006ドイツワールドカップ杯 アジア一次予選  ■ 日本(ホーム) vs オマーン 

  日本の埼玉スタジアムで2006年W杯の予選が始まった。日本の初戦の相手はオマーン。日本は予選でグループ3という枠に入り オマーン、インド、シンガポールの代表と試合をホーム&アウェー方式でこなす。この4国の中、1位で予選を通過すればW杯本大会に出場することができる。サッカーは様々な要素が複雑にからみ何が起きるか予想できないので、どんな相手でもコテンパンに叩きのめさねばならないのだ。現代サッカーでは日本人選手が多数海外リーグで活躍しており代表戦の度に海外から戻ってきて試合をする。海外から戻りすぐに試合をこなすのは、海外で生活していた者なら理解できるが、体調を調整するのがとても難しい。

~~ 【先発メンバー】 ~~
FW : 柳沢 高原
MF : 中村 稲本 遠藤 中田
DF : 三都主 宮本 坪井 山田
GK : 楢崎 ● 監督:ジーコ

今回は中田がイタリア・セリエAの試合をこなした直後に帰国して代表戦に望むというハードなスケジュールを強いられた。俊輔と久保の腰の怪我は完治し問題なし。後は宮本と山田(暢久)の風邪の治り具合、各選手同士のパス連携、意思の疎通の完成度等が気になる初戦の幕開けだ。今回、FWの大久保は呼ばれなかった。先発のメンバーは左図の通り。メンバー一人一人の実力を発揮させることができれば予選突破可能だと思う。先発メンバー中5人は海外リーグで活躍する選手である。


海外リーグで活躍すると人間的にもアスリートとしても成長すると思うが、代表戦の調整となると困難だ。日常生活面で常に健康を維持し、フィジカル&メンタル共にタフでないと勤まらないだろう。そういった点では中田は素晴らしい。タフな男だ。

オマーンと日本の国家が流れ、キックオフ。観衆は60207名を数えた。

オマーンの背番号10番、ドゥールビーン(19歳)は自国では公務員だという。夢はプロのサッカー選手になることだとコメントを残している。このドゥールビーンを司令塔にすえ平均年齢20歳のオマーンが日本に挑む。戦術的には全体的に引き気味でデフェンス重視。前よりで攻めあげる日本にカウンターを食らわす。デフェンスの4人と稲本はこれをよく理解し、ファールをもらう覚悟で前半スタート。オマーンはスピードと足の長さを生かし、日本を徹底的にデフェンスし、カウンターを浴びせる。この相手のスピードとW杯本番のという緊張感からうまくパスを回すことができない日本。中田とサントスは相手デフェンダーに囲まれても強引さをもって、突破を試みる。俊輔は軽く切り返しを3~4度デフェンスにかますとあっさり抜き去り、日本一の精度の高さでクロスを右から上げた。美しい。裏に回る柳沢とヘディングにつよい高原が相手デフェンダーをかき回す。前半7分、中田も華麗な胸トラップからシュートを放ち豪華な攻撃が組み立てられていく。前半23分、俊輔が自陣でこぼれだまを拾い、ドリブルをはじめるとすぐにプレッシャーがかかる、走る、走る!デフェンスが寄っても寄っても走る!二人・・・三人・・・まだ倒れない・・・スライディングをかわし・・・まだ倒れないっ!!なんとコート半分以上を3人の相手をひきつれ全員ぬき去りクロスをあげたっ!(驚)。スタジアムから自然とうなり声があがる。フィジカルが強くなった俊輔をサポーターは認めざるをえなかった。前半30分、徹底的な激しいプレスと長い足を使ったオマーンデフェンスをなかなか崩すことができない立ち上がり、FW高原がデフェンス二人の間をこじ開けようと強引に倒れこみ、PKをゲット♪。キッカーは俊輔!絶好のチャンスである。ゴチャゴチャわめくオマーンの選手をどけさせて、フラッシュの洪水の中、左足を全力で振りきる俊輔。とんでもないスピードのボールはコースも悪くなかったが、キーパーに読まれ失敗した。ドントマインド&ゴーネクストの思いで見守る。このPK失敗は日本に耐え忍ぶ心を植え込ませた。その後も中田が左サイドから再三綺麗なクロスをあげ、遠藤、稲本がミドルシュートを放ち、高原も一発かますが不発。0-0のまま前半を終える。中田がPKをはずした俊輔にすぐに駆け寄りねぎらいの言葉をかける。厳しい内容の前半であり、課題は山積みだ。


最初から背番号10を背負うエース、ドゥールビーンが「引き分けを狙ってます」と言い切るオマーン。時間稼ぎも巧みに使いイライラさせ、日本も焦りが見える。DFの宮本が「我慢比べだった」と後でコメントしているように厳しい状況を打破しなければならないのは明白だった。

FWを柳沢から久保に入れ替え後半キックオフ。

後半開始早々、俊輔の右足から絶妙のクロスが久保にふっ飛ぶ。た・・・高いっ!!素晴らしいジャンプの久保、相手フェンダーを体半分上でヘディングっ!が・・・惜しくもずれた。「これは行けるかも」という思いが静かに漲る。今日の日本のデフェンス陣は坪井、宮本が粘りを見せ、GK楢崎も危なげない守りでしっかりゴールに君臨していた。相手のカウンターが決定的になる場面が無かったのは賞賛に値する。ただ、やはり連携が難しいのか、4バックがややこしいのかボールをお見合いするような場面が前半からあったのも事実。後半も気を引き締めて上げたデフェンスラインを死守しなければならない。久保が入り一気にヘディングシュート狙いのクロスが増える。が、高いボールはことごとくオマーンに高さ負けし、さらにセカンドボールが取れない日本。稲本、中田のパスカットから攻撃を組み立てる数が多くなる。後半18分、遠藤に変わり小笠原を投入。この小笠原が入っていきなり、フリーでゴール前!絶好のチャンスでシュートっ!!が・・・ミートせず(涙)。小笠原の投入により中田が下がり気味のポジションをキープ。デフェンスに中田が回るのは非常に心強い。サントスの帰りが遅れ、そこを狙われているのがカバーできる。後半25分、見せ場は現れた。ペナルティーエリアギリギリから高原が久保にふわりと上げる、そのボールを久保がヘッドでゴール真正面に運び、神風のように俊輔がいきなり現れ・・・・・・・・・・ダイレクトボレーっ!!。ボールはゴールの真上を通過(ため息)惜しいっ!。敵に恐怖を与えながらの攻撃力。俊輔は常に狙っている。後半35分を経過し高原に代えて鈴木を投入。高さとポストプレーの旨さを活かす狙いだ。しかし・・・終了時間がジワジワ迫る。1点が取れない・・・。両サイドを押さえ込まれた日本はあきらめずに再三攻撃するが1点が取れないっ!日本はデフェンスからのロングボールが前線に渡らない。高原、小笠原のシュートも枠を捕らえられない。「このままひきわけるのか・・・。」試合はロスタイム(4分)に突入した。ロスタイムに入っても執拗にプレスをかけ爆発した攻撃力で前に推し進める主将中田の気迫が伝わってくる。狡猾な時間稼ぎを繰り返すオマーン。スポーツマンシップという単語が無い国なんだろうか。残り2分・・・久保が小笠原にボールを出し、フリーになるが、ファールを取られ、ストップ。残りわずか・・・でもまったくあきらめない日本。またもや小笠原があきらめずにパスをゴール前に送り込む。

(来たっ)

相手デフェンダーが決死でクリアしたボールはど真ん中にポジショニングしていた俊輔にぶつかり、目の前には久保が潜んでいた。正真正銘のラストチャンス。場内がいきなり静寂になったその瞬間・・・ドラゴン久保はタメを作ってGKの反対側に緩やかにおしこんだ。

うおぉぉぉぉぉ!!決まったっ!!(~~~スタジアム大爆発!~~~)

中田が笑い、俊輔も笑っている。小笠原も高原もサントスも最高の笑顔だっ!劇的な決勝ゴール。ドラゴン久保が吠えまくり試合を決めた。エキサイティングなエンディングは日本サッカー協会会長、川渕三郎の血圧まで上げたのだ。決勝弾が決まったのは後半47分15秒。勝てたのは最高だっ!しかし気合を入れなおさなければいけないと、選手たち一人一人がかみしめる勝利スタートのW杯予選となった。

国際サッカー連盟(FIFA)は18日、最新の世界ランキングを発表し、日本は前月から順位を一つ上げて28位に昇格。1位はブラジル、2位はフランス、3位はスペイン。FIFAの世界ランキングというのがこういった形で変動すると初めて知った(笑)。


P.S. おめでとう俊輔!!
[PR]
by powertools | 2004-03-13 17:44 | football column

JFC 【 自分のチームを持つ喜び 】

■ J football column Vol.02 ■ (2004年1月18日)

2004 SerieA 第16節  (Lecce v.s. Bologna) レッチェ vs ボローニャ

 パルマからボローニャにレンタル移籍した中田のデビュー戦は最高の試合だった。自分のやりたいポジションで、自分を必要としてくれるチームメイトに囲まれて試合を作り上げる中田の動きはアーティスティックで、こんな選手だったのかと私は初めて理解した。最初から最後までずっといい気分の試合は俊介対バッジオの10番対決以来だ。パスを出す時の首の傾き方、セリアAの中でも通じるデフェンス、倒れ方、倒し方、ミドルシュートとすべてが輝いていた。が、相手のレッチェというチームはさらにすごかった。マスコミは中田のデビューばかり報じていたが相手チームの17歳の天才フォワード「ボジノフ」はボローニャのデフェンスを完全に振り切って何度もシュートを放った。レッチェの気迫は90分間一度も途切れなかった。レフリーはファールの笛を両チームに対して何度も吹くはめになり、うまく試合をなだめ、醜いケンカは起きずに試合は進む。いい試合は常にプレッシャーがかかり、速いパスでボールがグラウンド全体を回る。パスが速いと選手同士の交錯が減り、倒れる選手も少なく済む。選手には常にチームメイトや相手の選手のポジションを把握する集中力が必要だ。この試合は両チームの選手が全員集中していた。右のボランチで先発出場の中田はミドルシュートを少し遠目から放つ。ゴールポスト上を、落ちる軌道でボールが通過する。相手キーパーへ「どこからでも俺は打つよ」と意思を示したのだ。先制はボローニャ。ショートカットからパスをうまくまわしてキーパーをも抜き去り無人のゴールへのシュート。素晴らしいアシストだ。右左とパスが交錯し、ゴールに押し込む基本の組み立てがしっかりできていて、攻撃の安定感がある。1点を追うレッチェはボローニャのデフェンスを恐ろしいほどの気迫で攻め立てる。ボローニャのデフェンスは初めて見るのでコメントしにくいが、レッチェに再三、裏を取られ、いつ決められてもおかしくないほど穴が目立つ。攻め込む迫力はレッチェが上回っていた。コーナーキックからのこぼれだまをゴール前ににいた選手が・・・・・・・・・・・・・バイシクルシュートっ(!)っ!はじかれたボールをグラウンダーに放つ17歳っ!決まった。17歳のボジノフセリアA初ゴールである。嬉しい!嬉しい!走るっ!監督めがけて走る走る!見ていてすがすがしい。怪我をせずに大きく長くはばたいて欲しい。スタジアム全体が花火になり、発煙筒を決めまくって17歳の初ゴールを祝福した。17歳の怪物は足が痙攣するまで、後半も全力でプレーした。その姿はどの選手に対しても若さというレッテルをまったく意識させず、一人のプレイヤーとしてチームを牽引していた。

 後半は1-1で始まり両チーム、プレッシングチェックを厳しくする。後半開始20分前後にメンバーチェンジが始まった。ボローニャはヘディングが得意なターレを入れて応戦。その時から中田の位置が明らかに変わった。さらに上に上がっていく中田、右から鋭いクロスを入れつづける。こぼれだまを受けた中田はチェックが厳しくなり、敵デフェンス二人に囲まれながら再度右をあがる。「また・・・囲まれたか・・・・・。」と思った瞬間、中田の足が光った。二人のデフェンスのほんの30cmくらいの間を縫い、ものすごいスピードのクロスがふっ飛んだ。そのクロスはゴール前にポジションをとっていたターレの頭に磁石のように挽きつけられていき巨人のようなターレが豪快に右隅にヘディングを決める。中田のプレイは前回のワールドカップから見ているがとにかく運動神経や瞬間瞬間の対応力、積み重ねた判断力から生まれる、前に推し進める攻撃の組み立てが抜群にいい。爆発する中田の若い時代を見てみたい気もする。セリアA6年目の中田が新チームのデビュー戦で芸術的なアシストを決めた。試合中にリプレイが5回以上流れたということは美しいゴールの証であろう。レッチェは素晴らしい試合内容だったにもかからわずボローニャが勝った。誰よりも嬉しかったのは中田だと思う。中田は自分のチームをもつ喜びを再び手に入れたのだ。翌日のイタリアスポーツメディアの中田の評価はとてもよかった。が、一番高い点数をもらっていたのは中田を使いボローニャを勝利に導いた監督だったことが印象的だった。
[PR]
by powertools | 2004-03-13 17:42 | football column

JFC 【 ファンタジスタ対決 】

■ J football column Vol.01 ■ (2004年1月11日)               

2003 SerieA 第3節  (Reggina v.s. Brescia) レッジーナ vs ブレシア

最高のカードが実現した。中村俊輔v.s.バッジョ。ファンタジスタ対決だ。プレイしている姿を見られるだけで幸せな選手同士がチームのど真ん中で指揮をとり、闘い合う。素敵だ(笑)。先制はブレシアから始まった。始まったのはいいのだが・・・この試合はガツガツ点が入る。油断はまったくできない試合展開の中に芸術的なパスワークがちりばめられるのだ。最高だっ。

先制はバッジョのコーナーキックからゴール前に陣取ってたディヴィアッチョのヘッドへ・・・・・・・・・・ピンポイントっ!。このディヴィアッチョはスキンヘッドで江戸っ子風に荒っぽい。そして決めれる、攻めるディフィンダーだ。

1点を追う俊輔はゴール前からマジシャンのようにFWにスルーパス。ディミケーレが倒されPKを得ると、冷静に左隅に決める俊輔。決めた後、背番号を堂々と指差しサポーターを吠えさせる。俊輔今シーズンセリエA初ゴールで追いついたレッジーナ。1-1。

目が驚いたのは前半終了5分前。いきなり俊輔がするどいロングスルーパス~~を通しっ!、ファルシーニが左から得意の角度でクロスっ!ディミケーレのシュートっ!からのこぼれだまをボナッツォーリが丁寧に静め、逆転。2-1。

スタンドおおはしゃぎっ(♪)レッジーナのペースでハーフタイム。俊輔とバッジョのパスの精度の高さに感心する。見ていて気分がいい。バッジョは気がつくと独りになっている。私はポジショニングが巧いという言葉の意味を、バッジョを見てはじめて理解した。独りになったバッジョは(見方が欲しがってるボールを欲しがっている位置とタイミングで)パスを通す。うまい・・・。彼はファンタスティックパサーだ。後半がスタートして両者互角。

2-1でリードするレッジーナに襲いかかったのはまたも、バッジョっ。するどいコーナーキックをショップのヘッドへっ!そのボールをカラッチョロが決める。同点。2-2。

その一分後っ!ま~~~た~~~もっバッジョっ!からフィリッピーニッでゴールっ!!逆転されっ!(驚)2-3。

ブラウン管から一瞬も目を離すことができない試合展開である。たった1分の間にいきなり大逆転され追いかける側のレッジーナ。ソフテルがこぼれだまを押し込み同点っ。3-3。

追いついたっ(う・・・うおぉ!!)恐ろしく忙しい展開である。後半残り17分メンバーチェンジで新加入のスッテッローネが目のさめるスピードでゴール正面ではっ倒される。俊輔のFK。壁に立っているブレシアの選手が何度も飛び出し、イエローカードをもらう。警戒しているのがわかる・・・。バシっ!見た瞬間、目の前に電気が走った。時間が止まった。天才レフティの蹴ったボールはまるでイルカが海面から飛び出すように綺麗なラインを加速させながらゴールの隅に飛び込んでいく・・・・・。一瞬で狙ったゴールを打ち抜いたのだっ!逆転っ!!(うわわぁ~~!!うっうっ美しい~~っ!)4-3。

攻め立てるブレシアもゴール前で暴れPKをゲットっ!キッカーはバッジョっ!バッジョ!会場内が盛り上がる中バッジョPK・・・・・・・・・・ミス。バッジョPKミスっ!?今度は空気が止まった。スタジアム騒然。日伊ファンタジスタ対決は日本に軍配が上がったかと感じさせた瞬間だった。俊輔は互角以上に戦い抜いた。結果はさらに(!)ブレシアが一点決め、4-4の引き分けだった。俊介は自身のHPでもバッジョのポジションニングと存在感はずば抜けていたとコメントしている。これまでのキャリアの中でチームメイト、監督、サポーター、サッカーファンのすべてを見方につけ、知らぬ間にフリーになり、ボールを持った瞬間に得点に絡むパスを出す。ボールのコントロール、パスの精度共に抜群で引退するうわさが飛び交うのが残念だ。チームのため、サッカーファンの為に戦い続けて来たバッジョ。セリエAの中でスポーツマンシップを感じさせる数少ない選手の一人だと思う。そのイタリアを代表するファンタジスタと対等にスタジアムを沸かせた俊輔。向上心という言葉がよく似合う。ビッグクラブへの移籍を急がずに自分自身が常にプレーできるチームでシーズンを通し出場し続けて欲しい。それこそがファンが切望していることであり、なにより自身のプロフェッショナルプレイヤーとしての価値を何倍にも高めていく要素だから。二人のファンタジスタ対決は壮絶だった。この試合を見ることができたことが心から幸せである。
[PR]
by powertools | 2004-03-13 17:34 | football column